ごぼうの主な生産地は、青森県や茨城県ですが、元々の原産地は∃ーロッパから中国にかけての地域だと言われており、縄文時代には日本に伝わっていたようです。
当初は薬用として用いられていたと言うほど、体に良い成分が豊富に含まれていますので出来れば毎日摂取したいところですが、毎日ごぼうを食べるのはちょっと大変ですよね。
でも、ごぼう茶であれば毎日飲むのも苦になりません。
そこで、ここではごぼう茶の作り方と様々な効果をご紹介していきたいと思います。
ごぼう茶の作り方
①干しごぼうを作る。

◇ピーラーやスライサーなどを使ってごぼうをささがきに切る。

◇ごぼうが重ならないように広げ、満遍なく日に当てる。
夏場なら2~3時間、冬場なら4~5時間が目安。

縮れて乾燥したら、乾燥剤と共に保存袋に入れると保存できる。
②干しごぼうをフライパンでいる。

中火くらいがベスト。
初めのうちは残っている水分が白い湯 気のように出る。
焦げないように箸を絶えず動かして全体的にいる。
焦げる直前でストップする。
③お茶を沸かす

だしパックなどにごぼう茶葉を入れ、やかんに茶葉パックと水を入れて中火
にかける。
かなり色が出たら火を止める。
パックにたっぷり詰めた1袋で2~3リットル分のお茶が作れる。
ごぼう茶は、ポリフェールや食物繊維が豊富な上、カフェインが入っていないので、寝る前に飲んでも大丈夫です。
ぜひ手作りごぼう茶に挑戦してみてはいかかでしょうか。

ごぼうはポリフェノール、食物繊維、 カリウムが豊富
ごぼうは一見すると、ただの植物の根のようですが、実は多くの有用成分を含んでいます。
その一つが豊富なポリフェノールで、ホウレンソウの数倍ともいわれます。
体のさまざまな機能を衰えさせるといわれる活性酸素ですが、抗酸化物質のポリフェノールを摂取することで活性酸素の働きを抑える効果を得ることができます。
食物繊維が多いのも大きな特徴です。
食物繊維には水に溶けないもの(不溶性)と水に溶けるもの(水溶性)がありますが、ごぼうには水溶性のイヌリンが豊富。
ごぼう全体では、不溶性と水溶性が他の野菜に比べてバランスよく含まれています。
イヌリンは小腸で分解、吸収されず、直接大腸に到達するため、血糖に影響しません。
また善玉菌のエサにもなるので、腸内環境の改善を図る効果があるといわれています。
また、体に不可欠な必須ミネラルの一つ・カリウムも多く含まれています。
カリウムは、神経や筋肉の機能を正常に保つ働きがあることから、健康増進の効果が期待されています。
ごぼうの調理にあく抜きは不要
ごぼうを調理する際は、多くの場合、切ったごぼうを、水や、酢を加えた水にさらしておくと思います。しばらくすると水が茶色く濁ってきます。
これを、あく(灰汁)だと思って捨ててしまう人も多いのではないでしょうか。
ところが、ごぼうを水にさらした時に水が茶色くなるのは、ごぼうの有用成分であるポリフェノールが水の中に溶け出しているからです。
同様に、水溶性の食物繊維であるイヌリンも流れ出てしまいます。
ごぼうは、白く仕上げたい場合を除き、多くの野菜と同じように皮をむかずに、泥を落とすだけにして、あく抜きをしないで調理しましょう。
なお、ごぼうは、弾力があって太さがある程度均一で、先端が緩やかに細くなっているものがよいとされています。
また、土付きの方が風味がよく、日持ちもします。
みずみずしさが失われ、表面にひび割れや黒ずみがあったり、先端がしおれたりしたもの、「鬆(す)」が入ったものは避けてください。
漢方薬としても用いられてきたごぼう。
その種は「牛蒡子」といわれ、解毒・殺菌作用があるとされ、また、乳腺が開いて母乳の出がよくなるともいわれています。
みずみずしさに健康増進効果も備えた食材として、また、食卓に欠かせない”名脇役”としてその味や風味を楽しんでほしいと思います。
ごぼうはどんな花が咲く?
私たちが食べているごぼうは植物の根の部分です。
ではごぼうはどんな花を咲かせるのでしょうか。
ごぼうはキク科の植物で、アザミに似た紫色の花をつけます(写真)。

学名は「Arctiumlappa L.」。
「Arctium」はギリシャ語のarktos「熊」に由来します。
花が熊の毛のような多数の針状の毛に覆われていることからであり、「lappa」はラテン語でlappare「つかむこと」に由来し、実が動物や衣服に付くことからきています。
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